Black Sheep Of The Family

音楽(HR/HM)、アコギ、車、電化製品など気ままに綴ります。

無くならないパワハラによる悲劇

ゴンです。

今日本当は別の話題を書くつもりでしたが、

三菱電機の新入社員がパワハラを苦に自殺

した事件の記事を見て、他人事ではないと

思い、備忘録として私の今の見解を書き

残しておこうと思いました。

 

私も前の会社で様々なパワハラ、あと

パワハラ(部下が上司に対して行う

ハラスメント)を受けてきたので、

自殺した人の気持ちが痛いほど分かります。

 

まず、パワハラを日常的に行っている人は

自分がパワハラをしているという意識が

皆無です。

 

それどころか、「俺はお前の間違いを正して

やろうとしているんだ」という間違った

正義感が非常に強い。そして何よりやたら

プライドが高く、柔軟性を全く持ち合わせて

いない。

 

そして、パワハラが横行している会社は

組織ぐるみで行われている場合が多いため、

とかげのしっぽ切りをしても無駄です。

 

人材教育って、教育する人がある程度工数

余力がある状態で行うのがベターなのですが、

リーマンショック以降の人員削減と近年の

慢性的人員不足により、マルチプレイヤー

プレイングマネージャーが重宝されている

関係で、人に仕事を教えている余裕がないのです。

 

私はそれではいけないと思い、身を削って

部下に仕事を教えていたつもりですが、

私が前の会社を辞めるきっかけとなった

中途採用の糞部下は、前職で課長クラスまで

いったプライドが邪魔をして、とても「教え

てもらう」という態度でなく、「課長まで

経験した俺が分からないような教え方する

んじゃねぇ!」と逆ギレする始末。

 

上司は上司で、「お前の為に人を当てがって

やった」という態度で、せっせと自分の得意

先の仕事のみに勤しみ、関係部署の課長、

部長は自分の部下を守る為とはいえ、理不尽

なクレームを叩きつける・・・。

 

確かに昔はそうした理不尽な教育、業務命令が

まかり通っていたのは間違いない。ただそれは

それを我慢した先に給料アップ、昇級など明るい

未来があった高度成長期時代の話。

 

今重要な役職についている方々はそうした理不尽

な教育しか受けていないので、いざまっとうな

教育を現代の新入社員にしようとしてもやり方が

分からない、というのが実情だと思います。

 

転職先の会社は、すごく社員を大切にしており、

今年入った新入社員も、理解力がある先輩の下

自ら進んで業務に携わっているように感じます。

 

その代わりといっては何ですが、会社の業績が

悪くなっているのに、あまり危機感を感じて

いない社員が多いように見受けられます。

居心地がよいからでしょうか?

 

電通の女性社員が長時間労働を強いられ自殺した

事件をきっかけにやたら叫ばれる「働き方改革」。

 

私が思うにあの電通の事件の根本問題は上司の

パワハラにあったはずなのに、いつの間にか

勤務時間短縮の議論に置き換わってしまいました。

 

働き方改革」そして今年の流行語大賞になった

「One Team」。どうやら日本の企業の経営者は

うわべの言葉だけ並べて、真の働き方を改革する

気は全くないように見受けられます。

 

以前にも書きましたが、今の日本の企業が抱える

問題は根本的に今の日本の企業の経営陣が目先の

数字しか見ず、未来へのビジョンが想像できず、

リスクを恐れ、現状維持の体制のまま未来永劫

成長することを望んでいる、というあほ丸出し

の現状であり、とすれば、これは日本全体に

とって悲劇以外の何物でもない。

 

これは日本の企業の経営者の質が落ちている

ことに起因している、と私は思っています。

 

この業況を打破するにはどうするか?

私は市場原理が働いて、より一層の「選択と

集中」による業界再編が起き、それについて

いけない企業は淘汰されるべきだと思っています。

 

何故なら、パワハラが横行しているような会社は、

現状のやり方に固執している社員が権力を握って

しまっていることが多いと感じたからです。

前の会社もそうでした。

 

比較的良心的な会社が多い日本ですらこの有様

ですから、日本より経済状況が良くない韓国

なんかはもっと酷い現実があるんじゃないかな?