Black Sheep Of The Family

音楽(HR/HM)、アコギ、車、電化製品など気ままに綴ります。

芸能人が政治への発言力を強めている!?

ゴンです。

 

先週一部の都道府県を除いて、緊急事態宣言

が段階的に解除されました。

 

堀江貴文氏などは「緊急事態宣言なんか必要

なかった」と発言していますが、個人的意見

としては、宣言は必要であったが、タイミング

が少し遅かったと思います。

 

緊急事態宣言は連休中の人の往来の抑制に

効果があり、その影響で感染者数がGW後

かなり減ってきています。

 

あくまで過度な人の往来を抑制する為の緊急

事態宣言と私は捉えていたので、GW後の宣言

延長は蛇足だと思います。

 

政治家の方々は国民の善意で自粛体制が成り立って

いることを理解しておらず、専門家委員会の言いなり

で宣言延長しましたが、さすがに「自粛疲れ」という

名目で不満が爆発しそうなくらいの状況をテレビが

伝えた為、慌てて36県については解除することに。

 

今回の緊急事態宣言により、経済はかなりの

ダメージを受けていることをようやく政治家

の方々も認識してきているようです。さっさ

と第2次補正予算の審議を進めて欲しいものです。

 

今回の緊急事態宣言解除において、現在継続中

の諸外国との往来制限をどの段階で解除する

のかについて、一人インドネシアの記者と

思われる方が安倍首相に質問していましたが、

それ以外はくずの質問ばかり。

 

グローバル経済活動再開のめどをどういう

指標で行うのかが個人的には重要な課題だと

思うのですが、そこに言及するマスコミが

殆どないのは何故なんでしょう?

 

今回の新型コロナ騒動について、私が普段から

尊敬しているちきりんさんがうまくまとめて

くれています。

特に「3.甲子園の中止やビーチの閉鎖は正しいのか?」

についての記述にはすごく納得出来ました。

 

私は夏のイベント中止はやりすぎでは?と思っていた

のですが、確かにそれに付随する行動に問題があり

そうです。

 

ただそれなら甲子園含めたスポーツは基本無観客で

開催すればいいのでは?と思います。競馬のように

無観客開催でも収益を得られる仕組みを検討すべき

だと思います。

 

あと「4.弱者だけ自粛すべき」

ちきりんさんは反対していましたが、私は本来は賛成。

ただ線引きが非常に難しい為、今回の非常事態宣言の

体制はやむなしだと思います。

 

今回の新型コロナ騒動では、芸能人の発言力が世論

に多大な影響を及ぼしました。自粛で家に籠って

やることがなく、テレビやYouTubeを見る機会が

増えたことによるものだと思います。

芸能人、コメンテーターの発言は、自粛厨、自粛警察

なる副作用もありましたが、概ね国民の意思統一を

するのに寄与したと思います。

 

芸能人としても、ロケや撮影が中止になり、やること

が限られたなかで何とか存在感を出そうとしている

のがよく分かりますが、あまり理解を深めないうちに

思い付きで発言されている方が多く、下手すると世論

をミスリードしかねないので、慎重に発言して欲しい

ものです。

 

例えばPCR検査数の増やすことへの是非の件。

 

個人的意見としては医療現場が過負荷にならない

程度で実施すべき、と思っています。

 

日本は検査時の感染リスクを考慮している為、

中国や韓国のように検査を実施出来ておらず、

正確な感染者数が把握出来ない、という意見が

大勢を占めていますが、よく考えて欲しい。

 

今回の新型コロナ騒動は、まず感染者数が増大

して医療現場が崩壊することを防ぐのが最優先。

実態把握はその後でいい。

 

日本は新型コロナ感染による死亡者数が諸外国

に比べて圧倒的に少ない。

 

これについては、PCR検査してない人で死亡後

感染したのが発覚する場合もあるので、正確な

数は把握出来ていない可能性もありますが、

死亡者数が少ないのは、日本の医療が国民保険

制度によって、国民ほぼ全員が受けられるという

のが大きいと思います。

 

諸外国では貧困層の死亡率が高い。それは貧困層

の人達は適切な医療を受けられない仕組みになって

いるからです。

 

このあたりの事情を踏まえてPCR検査について

発言してくれる芸能人、コメンテーターはほぼ

皆無、もしくはマスコミが取り上げない。

 

個々の事象に対して、それぞれの立場からの

意見を拾い上げ、議論した上で世論を形成

するのがマスコミの役割だと思います。

 

マスコミは政治を動かす力を持っています。

それだけに、発信はよく内容を理解した上

でして欲しいのですが、そのマスコミの対応

において、少し疑問符が付く案件がありました。

 

新型コロナ騒動の最中、自民党がごり押ししよう

とした検察庁法改正案をネットの力で採決見送り

に持ち込んだ、と騒いでいます。

まぁ今の野党が野党として全く機能していない

現状においては、ネット世論は極めて巨大な

権力を持っていると思いますが、案件によって

は先ほど書いたように世論をミスリードしやすい

ので、あまり自惚れないほうがいいと思います。

 

今回の検察庁法改正についての議論においては、

「政治家は悪人が多いので、検察の人事に口を

挟めるようにするのはよくない」というのが

前提になっているように思うのですが、堀江氏

が発言しているように、検察庁の中でやりたい

放題にしたままにするのもどうかと思います。

 

それは検察庁にいた人達が反対していること

から、今回の法案は検察庁にとって不都合な

事項があると勘ぐってしまいます。

 

政府側としては、間違いなくこの法案を早急

に通したい背景には「森友学園問題」「桜を

見る会問題」等の不都合な案件をつぶしたい

ということがあると思います。

 

ですが、新型コロナ緊急事態宣言解除の記者

会見で複数のマスコミがこの検察庁法改正に

ついて質問をしたことについては、「今は

その質問をする場面じゃないでしょう!」

とつっこみたくなりました。

 

マスコミは不安を煽るだけでなく、個々の案件に

ついて多角的な視点で報道して欲しいものです。