先月、Depp Purpleが東京、大阪、名古屋で
来日公演を行った。
武道館での公演が行われた前日には、なんと
高市総理リクエストにより表敬訪問が実現。
高市総理もDeep Purpleのファンでバンドで
演奏したことがある、とのことだったが、
フェバリットソングの1つに「Burn」を
挙げてしまっているところを見ると、大した
ことないな、と感じてしまった。
確かに私も「Burn」は好きだが、「Burn」での
ヴォーカルはデイヴィット・カヴァーデイルで
あり、現在ヴォーカルを務めているイアン・ギラン
が関わっていない為、ギランがいる目の前で
「Burn」が好き、なんて言えない、というのは
Deep Purpleを「現在進行系のバンド」として
見ているファンであれば”常識”である。
私の嫁も「Burn」が好きで、Liveで演奏してくれ
ないかなぁ、なんて言っているが、いつも私は
「120%やらない」と説得する始末。
私はジョー・リン・ターナーがDeep Purple在籍時
「Burn」をオープニングでやっていたのを見ている
のでそれで十分だし、衰えが著しいギランが歌う
「Burn」なんて聞きたいとも思わない。
ヴォーカル無しでバックの演奏だけであればまだ
聞いてみたいとも思わなくもないが、現メンバー
の誰もそんなことやりたがらないと思う。
さて、今回の来日公演に話を移す。
今回はギターがサイモン・マクブライトに代わって
からリリースされたアルバム「=1」のプロモツアー
であるが、先日イアン・ギランが視力低下に伴い
近い将来の引退を示唆したことから、恐らく今回が
最後の来日公演ではないかと思われる。
Deep Purple来日公演は、’90年に初めて見て以来
毎回必ず見ているが、ここ10年くらいは、いつ
見納めになっても後悔しないよう目に焼き付けて
いる。
サイモン・マクブライトに関しては、前回’23年
来日時にも見ているのだが、今回は自身が参加した
アルバムを引っ提げての来日ということで、かなり
バンドサウンドに溶け込んでいたと思う。
セットリストでも、「=1」から3曲演奏されている。
・A Bit on the Side
・Lazy Sod
・Bleeding Ovbious
初期には「Picture Of You」「Show Me」などが演奏
されていたようだ。
特に驚きだったのが、ドン・エイリーのキーボード
ソロの後はこれまで「Perfect Strangers」が定番だった
のだが、今回「Bleeding Ovbious」に変わっていて、
「Perfect Strangers」はセットから外れていることだ。
いかにバンドが「=1」を気に入っているかがこの
ことからも伺える。
逆にスティーブ・モーズ時代の曲が、「Uncommon Man」
のみになってしまっている。スティーブ・モーズって
Deep Purpleに25年くらい在籍していたのだが、結局
リッチー・ブラックモアの存在を超えることはなかった。
私個人はスティーブ・モーズ時代のDeep Purpleも好き
なので、少し残念ではある。
ただ、アルバム「Whoosh!」は、完全に楽曲のアイデア
が行き詰まっていて、歴代のDepp Purpleアルバムの中で
1,2を争うくらい”つまらない”アルバムだと感じていた。
今回サイモン・マクブライトと代わったことで、楽曲も
演奏も明らかに”若返った”と思う。確かに歴代ギタリスト
に比べると、これといった大きな特徴がないが、プレイ
スタイルがブルージーかつわりと現代的な演奏なので、
新旧両方のDepp Purpleの曲が現代的アレンジがされて
いるように感じた。
もう一つ驚きなのが、サイモン・マクブライトが加入
して以降のLiveで、「Anya」が演奏されるようになった
ことだ。この曲はリッチー・ブラックモア在籍時の
最後のアルバム「The Battle Rages On」の中の1曲。
このアルバム、以前このブログでも書いたが、悪名
高きアルバムとして有名で、特にイアン・ギラン的
には”忘れてしまいたい”アルバムだと思う。
恐らくサイモン・マクブライトのリクエストでセット
リストに加わったと思われ、前回’23年の来日公演
でも「Anya」は演奏されていたので、”新たな定番曲”
として残るのかな?と予想している。
「Anya」に関しては、ライブアルバム「Come Hell Or
High Water」でのリッチー・ブラックモアの演奏が
強烈に脳裏に焼き付いていて、それと比べると物足りなさ
を感じてしまう。「Anya」をやるくらいなら「The Battle
Rages On」に入れ替えて欲しい、と思ってしまうのは
私だけ?
今回のセットリストで一番嬉しかったのは、「Hard Lovin'
Man」がセットに復活したことだ。’16年「Now What」
リリース時のツアーで演奏されていたのだが、その後
セットリストから外れてしまっていたので、また聞けて
よかった!
今回はイアン・ギランのヴォーカルがここ数回の来日
公演の中で一番安定してたし、他のメンバーも全く
衰え知らずの演奏だったので、大満足だった。