The Battle Rages On ・・・(邦題:紫の聖戦)
ゴンです。
今日はDeep Purpleのアルバムの中でも
色々と問題が多かった「The Battle Rages On」
について書きます。
前作「Slaves And Masters」でジョー・リン・
ターナーを迎えて制作された訳ですが、次作
制作段階になり、ギタリストのリッチー・
ブラックモア、ヴォーカルのジョーと他の
メンバー間で意見の相違が出始めます。
リッチーはそのままジョーを起用したかった
ようですが、他のメンバーはイアン・ギラン
を戻したい、という意見でした。
音楽性が気に入らなかったよう。確かにジョー
在籍時のライブを後になって見ましたが、MC
も結構軽いノリのものが多く、バンドの威厳が
なくなる、と感じるのも無理はない感じです。
奇しくも1993年はデビュー25周年ということで
リッチーを説得してジョーを解雇、イアン・ギラン
が復帰することになります。
しかし、レコーディングの段階から揉め事が絶えず
リッチーはアルバムリリース段階ですでにやる気が
なくなってしまいました。
リッチーとしては、折角ジョーと作った曲でいい曲
があったのに、無理やりギランの歌詞/歌メロに
書き換えられてしまい、台無しにされた、という
思いがあったと思います。
その中の1曲、”One Man's Meat"は後にジョーのソロで
"Stroke Of Midnight"という元々の歌詞/歌メロを発表
しますが、私的にはギランの歌メロの方がしっくりくる、
というのは私だけ?
このアルバムでは、過去の楽曲のリフの使いまわしをして
批判を浴びてしまっています。
”The Battle Rages On"では、Rainbowの”Firedance”のリフを
”Anya"ではRainbowの”Stranted”のリフを転用。やる気をなくした
リッチーにはこれしか楽曲を創作する方法がなかったかも
知れません。
リッチーとギランは仲違いの状態でツアーに出てしまいます。
そしてDeep Purple史上最悪の事件が勃発してしまいます。